カードローンの上手な返済方法とは?返済の負担を減らすポイント

カードローンを利用する場合、返済の負担はできるだけ減らしたいものです。カードローンの返済については「リボルビング」「リボ払い」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。リボルビングやリボ払いと言うのはカードローンの返済方式なのですが、これにはいくつかの種類があります。
また返済方法にもいくつかの種類があります。実はカードローンはどの返済方式や返済方法を選ぶのかによって返済の負担が変わってくるのです。
ここではカードローンの返済方式や返済方法について説明し、どのようにすれば返済負担を減らせるのかをお伝えします。

2021.1.4 カードローンの上手な返済方法とは?返済の負担を減らすポイント

カードローンの返済でいう約定返済とは何ですか?

約定返済とは決められた日に決められた額を返済することです。

約定返済とは、ローン契約において金融機関等との契約で決められた返済日に、契約で決められた返済金額を返済することです。通常、最初の契約時点で、「毎月○日にいくら返済する」というように取り決められます。
因みに約定返済においては返済日のことを「約定返済日」、返済金額のことを「約定返済金額」と言い、カードローンやキャッシングの返済はほぼこの約定返済になっています。

カードローンやキャッシングの返済方式にはどんなものがありますか?

カードローンやキャッシングの返済方式にはいくつかのリボルビング方式があります。

住宅ローンやマイカーローン、フリーローンなどは、個々のローン契約において返済回数が決められ、それに伴って返済金額が決まり、複数の契約があれば、それぞれに決められた返済金額を個々に支払っていくことになります。
それに対してカードローンは、利用限度額の範囲内で借入れし、借入残高によって返済額が決められる方式になっています。この返済方式をリボルビング方式と言います。
リボルビング方式は、約定返済金額の元金と利息の合計額が均等な元利均等と、元金が均等になっておりそれに利息が加えられる元金均等があります。

元利均等と元金均等のイメージ

また、約定返済金額が借入残高に対して定額なものと定率なものに分類できます。これらを組み合わせたものが以下の4種類になります。

  • ・元利定額リボルビング方式
  • ・元利定率リボルビング方式
  • ・元金定額リボルビング方式
  • ・元金定率リボルビング方式

約定返済金額は借入残高により決まりますが、この場合の借入残高の取扱いについては2つの方式があります。それが「残高スライド」と「借入時残高スライド」です。
残高スライドは、毎月の借入残高に応じて段階的に返済額が設定されている方式です。
代表的なものが残高スライド元利定額リボルビング方式になります。
この場合は、借入残高が少なくなるとそれに伴い返済金額も段階的に少なくなるので、返済が進めば返済負担が減ることになります。但し、その分返済期間が延びるという特徴があります。

残高スライド元利定額リボルビング方式のイメージ

もう一方の借入時残高スライドは最後に借りた時の借入残高に応じて段階的に返済金額が設定されている方式です。
代表的なものが借入時残高スライド元利定額リボルビング方式になります。
実際の返済金額は契約内容によりますが、借入時残高毎に約定返済金額が50万円なら5万円、40万円なら4万円…と決められている場合は、最後に借りた時の借入額の総額が50万円なら5万円を毎月返済することになります。

借入時残高スライド元利定額リボルビング方式のイメージ

余談になりますが、クレジットカードのキャッシングサービスはカードローン同様にリボルビング方式が採用されていますが、翌月一括払いという方法で返済されることも多くなっています。

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カードローンやキャッシングの返済方法にはどんな方法がありますか?

口座振替、提携ATM、銀行振込、ネットバンキングなどがあります。

カードローンやキャッシングの代表的な返済方法は主に以下の5つになります。

  • 口座振替(自動払込)

    銀行等金融機関での自動引き落としのことです。約定返済日に約定返済金額が本人の銀行口座から引き落とされます。口座振替を利用する場合にはカードローンの契約時に手続きが必要です。預金口座振替依頼書を記入し、銀行の届出印を押印して提出する方法か、カードローン会社のwebサイトからリンクする提携銀行(金融機関)のサイト上で手続きする方法があります。
    口座振替は引落日の朝一番にしか引き落としがかからない場合があり、その時点で残高がないと引き落としがかからず、延滞になってしまうことがあるので、前営業日までに該当口座に入金しておくことが必要です。
    因みにゆうちょ銀行の場合は、口座振替とは言わず「自動払込み」と言われています。
  • ATM

    カードローンやキャッシングで融資を受ける際、ATMでお金を引き出しますが、ATMで返済することも可能です。銀行や大手消費者金融などは、店舗に自社ATMが設置されていますし、コンビニなどに設置されている提携ATMを利用することもできます。
    操作方法はATMによりますが、通常はATM画面でカードローンの返済画面を選択し、現金をATMに入れることによって返済をします。返済の為の操作の際、発行されたカードを使用するのが一般的ですが、最近はカードがなくてもスマートフォンのアプリを使って返済することができるカードローンもあります。
    自社ATMでの返済は手数料がかからないことがあり、その場合はお得な返済方法になるでしょう。
    提携ATMはコンビニに設置されていることが多く、コンビニは営業時間が長くATMでの取扱可能時間も長いので、比較的都合のよいタイミングで返済できるという利便性があります。
  • 銀行振込

    カードローン会社から指定された銀行口座に振込みによって返済する方法です。銀行窓口若しくはATM、コンビニに設置されているATMやネットバンクで振込みができます。
    この場合、カードローン会社が誰からの入金か判別できるように払込依頼人名を契約者名にすることに加えて、契約番号や会員番号を入力するよう求められることがあります。誰からの入金かわからないとカードローン会社が返済として処理できず、延滞として取り扱われてしまう可能性もあるので注意しましょう。近年は銀行のバーチャル口座というサービスを利用して、お客様一人に付き一つの返済用口座を割り当てるという方法を使用している会社もあります。この場合は、誰からの入金か判別がつくので振込手続きの際に特段の注意が必要ないのでとても便利です。
  • ネットバンキング

    カードローン会社と提携しているネットバンクの口座から支払う方法です。パソコンやスマートフォンでカードローン会社のwebサイトにログインします。そこからリンクするネットバンクサイトでログイン後、出金口座を指定し、支払額やトークンに表示される数字を入力することで支払いを行います。
    ローン会社やネットバンクサイトのメンテナンス等でログインできない時間もありますが、基本的にいつでも支払いの手続きができるので、その点で利便性の高い返済方法と言えるでしょう。
  • 店頭窓口

    大手消費者金融などは、店舗の店頭窓口での返済を取り扱っています。返済について相談がある場合などは、こちらを利用するのがよいのではないでしょうか。

カードローンの利息の計算方法を教えてください。

利息=借入残高×金利÷365×利用日数

利息額を決定する要素は、借入残高、実質年率、利用日数になっており、これらの各要素が大きくなれば利息は大きくなりますし、低くなれば利息は小さくなります。
借入残高×実質年率÷365は一日分の利息、実質年率÷365が一日当たりの利率になります。
この365は1年の日数になるので、うるう年の場合は366になります。

カードローンの利息の計算方法の例

返済が進めば進むほど残高が減り、それに伴って発生利息も減ります。結果的に元金充当額が増えていくことになり加速度的に返済が進んでいくことになります。
ここでは実質年率18%での利息を例としてあげましたが、この実質年率はローン会社や商品ごとに異なります。

さらに詳しく知りたい方はこちら

カードローンでは約定返済しかできないのですか?

随時返済(任意返済)も可能です。

カードローンの返済は基本的に約定返済日に約定返済金額を返済する約定返済だということは説明しました。もちろんこの約定返済だけで返済を行っていくことに問題はありません。
その一方でこの約定返済以外で更に返済を進めることも可能です。それが随時返済(任意返済)です。約定返済を行った上でそれとは別に行うことになります。
例をあげて説明しましょう。
【借入額】50万円 【約定返済日】毎月10日 【約定返済額】5万円 【現在利用残高】30万円 という方がいたとします。
この方は毎月10日に5万円を返済していますが、ある日15万円の臨時収入があり、特に使い道もないので利用しているカードローンの返済にあてようと考えました。
今月の10日に既に5万円は返済済みだったのですが、20日にローン会社から指定された返済用の銀行口座に15万円を振り込みました。このケースでは約定返済日以外に返済をしていますが、約定返済日に約定返済金額以上の額を返済することも随時返済に該当します。

住宅ローンの返済に関連して聞いたことがあるかもしれませんが、この随時返済は、別名「繰上げ返済」などと呼ばれることもあります。
元金と利息を含めた借入総額を返済することもでき、その場合は一括返済ということになります。

随時返済(任意返済・繰上げ返済・一括返済)をするメリットは何ですか?

随時返済のメリットは、支払利息、総支払額が少なくなることです。

前述の通り利息は借入残高を元に計算されます。即ち、借入残高が小さくなれば発生する利息も少なくなります。これがローン返済の負担を減らす最大の肝なのです。
約定返済以外に随時返済をすれば、それにより返済が進み残元金が少なくなるので、それ以降に発生する利息は当初予定していた額より少なくなります。その結果、完済までに支払う総額自体が少なくなるのです。
これも例をあげて説明しましょう。
【借入日】4/10 【借入額】30万円 【実質年率】18.0% 【約定返済日】毎月10日 【約定返済額】3万円 の場合、借入後に約定返済のみをした場合、返済状況は下表のようになります。

日付 経過日数 借入額 返済額 利息
充当額
元金
充当額
残元金
2020/4/10 0 300,000 0 0 300,000
2020/5/10 30 30,000 4,438 25,562 274,438
2020/6/10 31 30,000 4,196 25,804 248,634
2020/7/10 30 30,000 3,678 26,322 222,312
2020/8/10 31 30,000 3,399 26,601 195,711
2020/9/10 31 30,000 2,992 27,008 168,703

約定返済以外に6/10の約定返済日に10万円多く随時返済した場合、返済状況は下表のようになります。

日付 経過日数 借入額 返済額 利息
充当額
元金
充当額
残元金
2020/4/10 0 300,000 0 0 300,000
2020/5/10 30 30,000 4,438 25,562 274,438
2020/6/10 31 130,000 4,196 125,804 148,634
2020/7/10 30 30,000 2,199 27,801 120,833
2020/8/10 31 30,000 1,847 28,153 92,680
2020/9/10 31 30,000 1,417 28,583 64,097

この二つの表を見比べてください。随時返済をした次の約定返済日である7/10以降の利息を比較すると、随時返済した場合の利息額が、約定返済のみの返済よりも大幅に少なくなっていることがわかると思います。
10万円を多く支払っているのでそれ以降に発生する利息が少なくなりますが、10万円多く返済したことでそれ以降の元金充当額が大きくなることにより利息が少なくなるという循環が生まれるのです。
現に7/10以降の残元金が多く返済した10万円以上減っているだけでなく、返済回数を追うごとに加速度的に残元金が減っていることがお分かりいただけると思います。これが随時返済のメリットなのです。
もう少しわかりやすい例で説明しましょう。
上の約定返済のみの表を見てください。仮に6/10に一括返済するとしたら、約定返済額の30,000円の他に248,634円の計278,634円を支払えばよいことになります。
となると完済までに支払った総額は5/10に払った30,000円との合計308,634円になります。
一方、完済まで約定返済のみで返済する場合は、返済は翌年の3/10まで行ない返済総額は327,571円になります。その差は327,571-308,634=18,937円となります。
つまり上記の例のような随時返済を行うと支払う利息が18,937円少なくなるということです。

返済の負担を減らすために注意すべきポイントを教えてください。

主なポイントは5つあります。

カードローンやキャッシングは約定返済ですから、定期的に決められた約定返済額を支払わなければいけません。となると、無理なく返済を進めるには約定返済額が自分の収支の範囲内で無理のない額であるべきでしょう。他の言い方をすれば、約定返済における約定返済額は少ない方が無理なく返済を進めることができます。
ですが、約定返済額が少ないと元金充当が少なくなるので、結果的に完済までの支払回数が多くなり総支払額も大きくなってしまいます。
これらを考慮した上で以下で返済の負担を減らすためのポイントをお伝えします。

  1. ①必要な額だけ借りる

    借りる額が多くなれば、その分約定返済額金も大きくなってしまいます。毎回の約定返済金がご自分の収支の範囲内で収まるかどうかを確認の上、利用することが大切です。
  2. ②金利が低いローンを利用する

    言うまでもないと思いますが、利率が高ければ利息は高くなり、利率が低ければ利息は安くなります。支払い利息が少ない方が返済負担は軽くなるので、利率の低いカードローンを選んで利用することをお勧めします。
  3. ③延滞をしない

    約定返済日までに返済せずに遅れて支払うことを延滞と言いますが、延滞はすべきではありません。なぜならば、延滞すると利率が遅延損害利率という通常の利率より高い利率が適用され利息が高くなってしまうからです。
    利息が高くなるとその分元金に充当される額が少なくなるのでその後の返済によい影響を及ぼしません。約定返済日までに支払うことが大事ですが、これに関連して一つ認識しておいた方がよい点があります。
    振込みはいつでも支払えるので都合のよいタイミングで約定返済日までに支払えばよいのですが、ローン会社には返済期間(入金期間)というものがあり、あまり早すぎると前回分の返済として捉えられ、払ったつもりが延滞として扱われていたということにもなりかねません。ですので返済期間を把握し、その期間内に返済するようにしましょう。
  4. ④手数料が安い返済方法を利用する

    前述の通り返済方法にはいくつかの方法がありますが、支払うのに手数料がかかるものもあり、できればその手数料は少なくしたいものです。
    例えばATMで銀行振込みする場合、同一銀行、同一支店内への振込みであれば手数料は安いもしくは無料ですが、他行への振込みだと高くなります。ネットバンキングですと安い場合もあり、条件によっては無料になる場合もあります。
    このように一概にどの返済方法が手数料が安いとは言い切れませんので、ご自分が利用するローン会社や商品の説明をよく読み、どの返済方法を利用したら手数料がいくらかかるのかをしっかり確認してご自分に合った返済方法を選択することをお勧めします。
  5. ⑤随時返済(任意返済)を行う

    約定返済における返済金額が少なければ一回当たりの返済負担は小さく無理のない返済にはなるかもしれませんが、それだけですと返済があまり進まず、結果的に総支払額が大きくなってしまいます。
    そうならない為には、随時返済するのがよいでしょう。臨時収入があった時や家計の収支に余裕がある場合などに通常の約定返済とは別にお支払いをし返済することをお勧めします。この随時返済のメリットは前述した通りで、同様のメリットを持つボーナス返済というものもあります。
    ただしこのボーナス返済は返済が進んでよいのですが、ボーナス月に必ず返済をすることになってしまい、ボーナス支給額が少なかったりボーナスの支給自体なかった場合などに厳しくなってしまうので、ボーナス払いは選択せずに余裕のある時に随時返済をするのがよいのではないでしょうか。

返済が遅れてしまう場合はどうしたらいいですか?

事前に連絡しましょう。

前述した通り返済が遅れてしまうと遅延損害利率が適用されて利息が高くなってしまいます。
それだけでなく返済の遅れが信用情報機関に登録されます。3カ月を超える延滞になると異動情報として登録され、それは5年間消えることがないので、その後の信用取引に悪影響を及ぼすことになってしまいます。
そうならないように無理のない返済計画をたて着実に返済を進めていくのが望ましいのですが、どうしても都合がつかないというような場合はまずローン会社に連絡をしましょう。返済の意思があること、連絡がつく状況であることを伝えることが重要です。
場合によっては、その回だけ支払額を減額してくれたり、返済計画を見直す等の対応をとってくれる可能性があるからです。

まとめ

カードローンの返済方式と返済方法、似た言葉ですがその意味が異なること、また様々な種類があることをお伝えしました。またその返済方式や返済方法の違いによって返済にどのような影響があるのかをご理解いただけたのではないでしょうか。
今後カードローンをご利用になる時の商品や返済方法の選択の際にぜひ参考にしてください。また現在カードローンを利用中の方も、返済方法や返済の進め方の見直しをご検討されてはいかがでしょうか。