カードローンは借金か?利用時の注意点や住宅ローンなどへの影響は?

カードローンの利用については借金というイメージが強くあるために、利用を敬遠している方も多いのではないでしょうか。
今回は、カードローンの利用は借金にあたるのか、利用時に必ず知っておきたい注意点や、住宅ローンへの影響に関する知識などを詳しくお伝えしていきます。

カードローンは借金か?利用時の注意点や住宅ローンなどへの影響は?

カードローンは借金になるのでしょうか?

カードローンは借入れなので借金ではあるものの、計画的に利用すれば大変便利です。

・カードローンとは

カードローンとは、銀行などの金融機関やクレジットカード会社で利用することができる個人向けの融資のことです。
借入れの目的が決まっている住宅ローンや車のローンとは違い、使い道が自由で限度額の範囲内であれば何度でも借入れができる点がメリットとなっています。
審査にも時間が多くはかからないため、カードローンは必要なお金が足りないときに便利に活用できる借入れ方法だと言えるでしょう。

・カードローンは借金になるのか

カードローンはお金の借入れを行うという意味では借金であると言えます。
しかしながら個人向け融資のカードローンや個人事業主向け融資のカードローンは、返済計画を綿密に立てておけば、生活で必要な費用を補ったり事業の経費を補填したりするのに便利です。

たとえば給料日前に必要なものをまとめて購入する必要がある場合には、カードローンでお金を借りて支払いに充てて給料日後に返済することで立て替え利用することが可能となります。

・カードローンは年収が高い層にも愛用されている

カードローンはお金がない場合の費用補填の手段として考えられがちですが、平均年収よりも高い収入を得ている人もカードローンの利用率は高いです。
国税庁の2018年の報告(https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2019/minkan/index.htm/)によれば日本人の平均年収は441万円程度とされています。
一方、全国銀行協会の2018年の報告(https://www.zenginkyo.or.jp/news/2020/n033101/)ではカードローンを利用する20%以上の層が年収600万円を超えているデータが発表されています。

このように、カードローンはお金がないために仕方なく行う借金というネガティブな利用用途よりも、資金繰りを円滑にするための手段として多くの人に活用されていることがわかります

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カードローンの利用は、住宅ローンに影響しますか?

カードローンの返済を遅延せずに行っていれば、住宅ローンへの影響は出ません。

・遅延せずに返済していれば問題はない

「カードローンは借金だから、利用すると住宅ローンを組みたいときに影響が出るのではないか?」と心配する方もいらっしゃるかと思います。
結論、カードローンは返済を遅延せずに計画的に利用していれば、個人の信用情報に傷がつくことはないので住宅ローンへの影響は特にありません。

また、住宅ローンは年収の3分の1を超える借入れを禁止している総量規制の対象となっていない除外の貸付となっています。
そのため、カードローンを仮に利用していたとしても住宅ローンへの影響はほとんどないと言えるでしょう。

・遅延してしまった場合には影響が出る可能性がある

カードローンの返済を遅延してしまった場合には、それ以降の借入れや住宅ローンを組む際にも影響が出てしまう可能性があるので注意しましょう。

日本には、株式会社シー・アイ・シー(CIC)、株式会社日本信用情報機構(JICC)、全国銀行個人信用情報センター(KSC)と呼ばれる3つの信用情報機関があります。

住宅ローンの申込みで審査を受ける際に過去の借入れ状況などを調査されるので、万が一カードローンの返済遅延の情報が含まれていると審査に通りにくくなる恐れがあります。

返済遅延の債権回収については弁護士事務所がカードローン会社から委託を受けて対応しているケースがあります。
事情がある場合には分割払いの対応にも応じてくれることがあり、各ローン会社でも相談してもらえることがあります。
いずれにしても返済が遅延してしまった場合には絶対に放置せずに誠実に対応を行ってください。

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カードローンを利用する際の注意点を教えてください。

事前に返済計画を立て、借入額が大きくなりすぎないように注意しましょう。

・事前に返済計画を立てる

カードローンを利用する場合には必ず事前に無理のない返済計画を立てるようにしてください。
給料日の前に返済期日がきてしまうような借入れをすると、その返済金額の補填のために別のカードローンを使ってしまい、複数の返済が発生して生活を逼迫する可能性があります。

カードローン会社の公式ホームページには、返済計画のシミュレーションを簡易に行うことができるシステムが設置されています。
そのようなシステムを適時利用しながら収支のバランスをしっかりと把握して具体的な返済計画を立てた上でカードローンを利用するようにしましょう。

・借入額を大きくしすぎない

借入れする金額が自分の収入の範囲を超えてしまうようなカードローンの利用は絶対に避けましょう。

貸金業法には年収の3分の1を超える借入れができないように定められていますが、この法律はクレジットカード会社などの貸金業者に対する法律です。
銀行の住宅ローンのような借入れは規制の対象外となっています。
そのため、借入れのバランスは自分で見定める必要が出てきます。

住宅ローンとカードローンを複数利用し、借入額が膨らみすぎて返済が追いつかないといった事態に陥らないためにも、計画的な利用を心がけてください。

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借金が返せなくなる原因には、どんな理由がありますか?

複数社からの借入れをしていたり、元金が減らない返済額になっていたりすると危険です。

・複数社から借入れをしている

先ほどもお伝えした通り、複数のカードローン会社から借入れを行うことは借金が返せなくなる主な原因とされているため避けるべきです。

カードローンの返済期限が迫ってきたので別のカードローン会社から借入れをするような状態になると、借金の返済残高が減らない一方で支払いが必要な借金の元金が増えていきます。
それに比例して利息がどんどん膨らんでいくので最終的には返済が追いつかなくなるリスクがあります。

複数社からの借り入れは、返済の期日がバラバラになってしまうことから資金繰りの管理も大変になります。
万が一、返済を忘れてしまうと信用情報に傷がついて住宅ローンやその他の融資の審査が通りにくくなる可能性があるので注意しましょう。

・元金が減らない返済額になっている

元金がなかなか減らない少額の返済は、利息ばかりを支払うことになって借金が減らない原因となります。

例えば、カードローンで30万円を借入れして毎月7,000円で返済を続けたとしましょう。
こちらのカードローンが年間18.0%の金利だった場合、最初の1年は7,000円のうちの元金返済の金額は3,000円以下となり、完済までには5年10ヶ月かかることになります。

完済までに時間がかかってしまうと、返済費用を賄うために複数のカードローン会社に借入れを行う状態に陥りやすく、借入れの元金が減らないままに利息の支払いに追われることになる可能性があるので注意しなければなりません。

借金を無理なく返済するための対処方法を教えてください。

返済計画を立て、支払いに困ったら専門家を頼り、おまとめローンの利用も検討しましょう。

・借入額や利率、返済金額の現状を把握する

借金を無理なく返済していくためには、借入額や利率、返済金額の現状がどのようになっているかを正確に把握する必要があります。
現状を把握しないままにしておくと追加の借入れを無計画に行ってしまう恐れがあり、それが続くと返済困難な状況になる危険性が出てくるため気をつけてください。

・収支状況を把握する

家計簿を用意して収支と支出のバランスを正確に把握することも重要です。
最近では、家計簿を金融機関と連携して簡単に管理することができるスマートフォンアプリも出ていますので利用すると便利でしょう。
収支状況をしっかりと把握しておけばボーナスなどの臨時収入があった場合にも、散財せずに返済に着実に充てていく判断力をつけることができます。

・返済計画を考える

借入額や利率、返済の現状を正確に把握し、収支状況を確認することで具体的な返済計画を立てる情報が揃います。
返済計画を立てる場合には、カードローン会社の公式ホームページ上に公開されている返済シミュレーションのシステムを利用すると便利なので是非とも活用してみてください。

・万が一、支払いに困った場合は放置せず一人で悩まない

借金の支払いに困った場合に最も避けたいことは一人で悩みこんでしまい放置してしまうケースです。
最悪の場合、借金を返済することができずに自己破産に陥る可能性もあります。

そのような事態を避けるためにも、全国各消費者センター、日本クレジットカウンセリング協会、弁護士、司法書士、法テラスなどの借金に関連した知識を豊富に持っているプロフェッショナルに相談しましょう。

専門家の意見をもらうことで的確な完済のための計画を立てることができるようになるほか、国が定めている借金救済制度などを利用する方法も教えてもらうことができます。
特に法テラスは無料法律相談を行っているケースもあるので積極的に利用すると良いでしょう。

・複数の支払いがある場合はおまとめローンの利用も検討

複数のカードローン会社からの借入れを行ってしまっている場合には、ローンの借入れさきを一つにまとめることができるおまとめローンを活用することで返済が楽になる可能性があります。
複数のカードローン会社の返済期日対応に追われることもなくなるので返済忘れを防ぐことも可能です。

借金を一本化することによって設定されていた金利負担が軽減されて、月額の返済金額が低くなる可能性もあります。

例えば、2社のカードローン会社から50万円ずつ借入れを行っている場合、利息制限法では年間18.0%の金利適用が認められています。

そこで、おまとめローンを利用することによって借入れを2社から50万円ずつから、1社から100万円の借入れにすると、上限金利は年間15.0%となるため、金利の引き下げが可能となります。

その他にもおまとめローンを利用することで多重債務者となっている信用情報を整理することができ、今後ローンを活用する際の審査での好影響を期待できます。

ただし、おまとめローンは借入れしている会社があまりにも多かったり個人の返済能力を超えてしまっていたりすると審査落ちする可能性があるので注意が必要です。
金利を確認しておかないと予想しているよりも金利が下がらない場合もあります。また、おまとめローンでは基本的に追加融資を受けられませんので、その点も踏まえて利用しましょう。

まとめ

今回の記事では、カードローンの概要やカードローンと借金の違い、利用する際の注意点、信用情報に与える影響などの様々な疑問について詳しくお答えしてまいりました。
カードローンは借金であるものの、計画的に返済の算段も立てながら利用すればお金が急に足りなくなったときに活用できる便利なものであることがお分かりいただけたかと思います。
もしものときにお金を用意する方法として、カードローンを選択肢に入れることができる旨を是非とも把握しておきましょう。

監修:野間 正司

賃金業務取扱主任者3級FP技能士

カードローン、キャッシング、消費者金融の貸金業に従事して18年目。顧客応対、審査業務は10年以上の経験があり、多いときには月間約2,000件以上の最終与信決裁に携わり、顧客の様々な資金ニーズや生活を目の当たりにしてきた。顧客の返済に関するカウンセリング業務や法的手続きの相談業務、苦情相談窓口業務、コンプライアンス担当まで貸金業に関わる幅広い経験を持つ。2児のパパ。趣味はロードバイク、波乗り、トレッキング。