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個人事業主でも借入れできる?自営業がローンを組める借入方法とは?

個人事業主や自営業、フリーランスの方で、資金調達のための借入れを検討していらっしゃる方はたくさんおられることでしょう。今回は、個人事業主・自営業・フリーランスの方が、事業資金の融資を受けるためにはどうすれば良いのか、ローンを組んで借入金を得ることは可能なのか、具体的な方法や、銀行融資およびカードローンを利用するメリット・デメリットなどを詳しく解説いたします。

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個人事業主や自営業でも、借入れを受けることはできますか?

個人事業主や自営業、フリーランスなどの方でも、原則、借入れを受けることは可能です。

銀行融資と聞くと、法人でなければ利用できないイメージをお持ちの方も多いかも知れません。メガバンクは融資金額が大きいものが中心となるため、個人事業主は対象外となりがちではあるものの、ネット銀行・都市銀行・信用金庫などでは、個人事業主・自営業・フリーランス向けの融資にも対応しており、お金を借りることができます。

銀行融資を受けるためには、日頃から取引を行なっている銀行の担当者を通じて申し込むか、銀行の融資窓口で相談を行う必要があります。

個人事業主の場合は、創業・起業の時期がわかるように開業届を提出していること、確定申告を行なっていること、基本的に黒字となっていること、これらの条件が借入金の融資の可否を確認するためにチェックされます。

また、事業の状況を銀行にご説明するために、本人確認書類・代表者の印鑑証明書・直近1〜3年分の確定申告書および青色申告決算書(収支内訳書)、借入計画書、資金計画書など、様々な書類を用意しなければならない点にも注意が必要です。

これらの書類をもとに、銀行の融資担当者との面談を行い、審査の結果、融資の可否を判断されます。どの銀行も審査の基準は非公開となっているため、周到な準備が重要となります。

個人事業主が融資を受けられる具体的な方法を教えてください。

銀行融資の他、各種金融機関の融資、クラウドファンディング、法人カードの利用などがあります。

個人事業主や自営業、フリーランスの方が融資を受けられる方法は、以下のようなものがあります。

  • 銀行融資

    銀行融資は、銀行から資金を借りるタイプの融資です。前出の通りメガバンクの場合は融資金額が大きいものが中心となるため、個人事業主が対象外となることが多いです。

    ただし、地方銀行・ネット銀行などでは、個人事業主向けの融資を用意しています。信用金庫でも、取引金額が比較的少ない個人事業主に向けた融資に対応しています。ただし、お申込みから審査、融資に至るまでに時間がかかるため、2週間〜1ヶ月半程度は余裕を持っておく必要があります。

    その他、融資を行う条件として、信用保証協会の保証、不動産の担保など、公的機関などによる担保の提示を求められる場合もあるので注意が必要です。

  • 日本政策金融公庫

    日本政策金融公庫とは、政府が100%出資している、国民一般・中小企業者・農林水産業者の資金調達を支援する目的で設立された公的な金融機関のことです。

    国が出資する機関ということで、金利の設定は低めになっています。返済期間も民間金融機関と比べて長めに設定されており、融資も受けやすくなっている特徴があります。担保不要で利用できるサービスも用意されています。融資限度額以内であれば、何度でも借入れをすることができるなど、様々なメリットもあるため、検討してみましょう。

    ただし、お申込みを行う場合は、銀行融資よりも多くの書類を用意する必要があり、審査の基準も非常に厳しいといった点は把握しておいてください。また、融資を受けられるまでに時間がかかることも知っておきましょう。

  • ファクタリング

    ファクタリングとは、未回収の債権を売却することで、振込期日がやってくる前に現金化することができる金融サービスです。
    すでに持っている債権を譲渡するため、厳しい審査が不要で、最短即日〜2日程度の短期間で譲渡代金を手にすることができます。

    担保も保証人も必要ないものの、ファクタリングそのものは法人が対象の場合があり、個人事業主ではサービスが利用できない可能性がある点に注意が必要です。そのため、ファクタリング会社で同時に手がけている事業性融資を利用する方法があります。

    その他の注意点としては、売掛債権以上の資金調達はできないこと、10〜20%の手数料がかかることなどが挙げられます。また、売掛債権を前倒しで現金化する仕組み上、その後の資金繰りが悪化しないように、計画的な利用を検討する必要があります。

  • カードローン

    カードローンとは、無担保・保証人なしで借入れすることができる、銀行やクレジットカード会社、消費者金融業者などが提供する小口融資のことです。

    コンビニATMを使って借入れ・返済の手続きを行うことができるため、非常に手軽で便利であるといった特徴があります。申込み・審査・融資に至るまで、中には最短即日完了するものもあるため、できるだけ早く融資を受けたいと考える方には、カードローンがおすすめです。

  • 信用金庫

    信用金庫とは、その地域に住む人々が利用者および会員となり、地域の繁栄を目的とする協同組合の金融機関のことを意味します。信用金庫が営業する地域は限定されていて、利用者および会員が預けた資金は、地域の発展を目的とする活動に活かされます。

    日本政策金融公庫と比べるとやや高めの金利となりますが、個人事業主の方にとって、信用金庫は有力な借入先の候補となることでしょう。

    2.0%ほどの年利で、数百万円の借入れが可能となっており、中小企業や個人事業主が主な取引先となっています。実績がない場合は、商工会議所などからの紹介が必要となります。申込みから融資まで2〜3ヶ月程度かかるため、信用金庫からお金を借りることを検討する際には、余裕を持って融資を受ける計画を立てましょう。

  • 地方自治体からの融資、補助金、助成金

    各地方自治体は、多くの場合、独自に融資制度を設けています。お住まいの都道府県の市区町村で、融資に関する制度がないかどうかを、インターネット上の検索でチェックしてみると良いでしょう。業種・用途に応じて、様々な融資制度が用意されている場合があるため、検討してみてください。

    その他、融資制度とは異なり、返済義務のない補助金制度・助成金制度などを設けている地方自治体もあります。返済の必要がないため、資金繰りが楽になるメリットがありますが、補助金や助成金を受けるためには様々な書類を用意したり、条件をクリアしたりする必要があるため、それなりの手間がかかるデメリットは把握しておきましょう。

  • 法人カードの利用

    法人カードとは、ビジネスカードとも呼ばれるもので、個人事業主・経営者を対象にしているクレジットカードです。事業経費の支払いに特化して使用することができます。機材購入や仕入れに法人カードが使える場合は、融資を申し込まず、カード決済を行なって支払い時期を遅らせ、資金繰りをコントロールする方法もあります。

    年会費・ポイント還元率・カードブランド・付帯サービスなど、カード会社によって特徴が違うため、ご利用の用途や目的に合ったものを選ぶようにしましょう。

    会計ソフトと法人カードのWEB明細履歴が自動連携できる仕様になっている場合もあります。法人カードを利用してカード決済をすることで、自動的に会計ソフトに最新の取引履歴が反映されるため、経理業務の負担軽減にもつながります。

  • クラウドファンディング

    クラウドファンディングとは、群衆を意味する英単語である「クラウド」と資金調達を意味する「ファンディング」を組み合わせた造語です。

    不特定多数の人々が、クラウドファンディングを主催する胴元のWEBサービスを介して、特定の人物や組織が企画する事業・新商品などに財源を提供する協力を行い、見返りとしてリターンを得ることができる仕組みを意味します。

    資金調達を検討する方は、融資を受ける以外に、このクラウドファンディングを利用する方法もあります。企画している新規事業や新商品に、多くの人からの賛同を得ることができる自信のある個人事業主の方は、検討してみる価値はあるでしょう。

個人事業主・自営業で借入れを行う際、各融資方法でのメリット・デメリットはありますか?

各融資方法でのメリット・デメリットはそれぞれにあります。詳しくは以下をご覧ください。

ここでは、銀行融資およびカードローンのメリット・デメリットを中心にまとめました。

  • 銀行融資のメリット

    ①金利が低め

    銀行融資は、金利が2%程度からとなり、低めに設定されているメリットがあります。個人事業主が検討するその他の資金調達の手段と比べれば、低金利で利用できます。

    融資にかかる金利の詳細については、銀行が資金調達を行う際の金利や、借り手に対する信用度の度合い、銀行運営に必要な諸経費、銀行が定める利益設定などを加味した上で算出されます。

    ②限度額が大きい

    銀行融資は、借入限度額が大きく設定されている点もメリットだと言えるでしょう。借り手の信用度や、事業規模などによって限度額の範囲は幅がありますが、条件さえ整えば、数千万円〜1億円などの高額な融資を受けられる可能性もあります。

    その他の資金調達の手段では、これほどの規模の融資を受けることは難しいため、大きな事業資金の調達を考えている個人事業主の方は、銀行融資を利用する必要があるでしょう。

  • 銀行融資のデメリット

    ①申込みから融資に至るまでに時間がかかる

    銀行融資は申込みから融資に至るまで、審査に時間がかかる点がデメリットとなります。申請を行なった後、実際に融資が実行されるまでには2週間〜1ヶ月半ほどは期間をみておく必要があります。かかる時間の幅については、保証や担保などがあるかどうかによっても変わってきますので、なるべく早い段階での融資を希望する場合は、事前に銀行へ相談しておきましょう。

    ②保証や担保の提示を求められるケースがある

    銀行融資を受けるために、条件として、信用保証協会の保証など、公的機関からの保証を求められたり、不動産などの資産を担保として提示することを求められたりすることがあります。そのため、保証を受けられる実績がなかったり、無担保での借入れを希望したりする場合には、この点は大きなデメリットとなるでしょう。
  • カードローンのメリット

    ①申込みから審査、着金までの期間が短い

    カードローンは、銀行融資と比べると、申込み・審査・融資の着金までの期間がかなり短い点がメリットとして挙げられます。カードローンの場合でも、もちろん審査は必要となりますが、銀行のプロパー融資(※借入れをする方と銀行が直接契約を交わしてお金を借りる融資方法)や、日本政策金融公庫(※小規模事業者や中小企業への資金貸付を業務とする、事業者向け貸付専門の金融機関)などからの融資と比較すれば、提出が必要な書類はかなり少なく、WEBからのお申込みも可能であるため、非常に手軽です。最短で即日融資を受けることができる場合もあります。

    ②一時的な利用であれば、無利息期間を活用できる

    カードローンによっては利息が免除される無利息期間が設定されているものがあるため、一時的な利用の場合は、銀行などと比較してお得に借入れすることが可能になるメリットがあります。

    なお、ベルーナノーティスの場合は、はじめてのご利用と、完済後、再度のご利用が14日間利息0円でお借入れ可能となっているため、無利息期間のメリットを享受したい個人事業主の方にはおすすめとなります。

  • カードローンのデメリット

    ①事業用途の場合はビジネス用カードローンを組む必要がある

    カードローンは事業性の資金使途での融資は不可とされています。そのため、事業の資金を準備するためにカードローンを活用したい場合は、ビジネス用カードローンに当たる法人カードを別途契約する必要があります。法人カードは、事業用途のみに限定されているため、急に運転資金の補填が必要となった場合や、機材が突然壊れた場合など、事業に関連した資金調達に利用することができます。

    ②カードローンの金利はやや高めになる

    カードローンの金利は、信用金庫や日本政策金融公庫などと比べるとやや高く設定されており、返済を続けていくにあたり、利息分が負担になる可能性があります。

    万が一、返済が遅延して、個人信用情報に傷がついてしまった場合、他の金融機関から、今後の追加融資を受ける際に悪影響を及ぼすことも考えられるため、注意が必要です。

    カードローンの返済に関しては、利息分を含めたシミュレーションを事前に行い、計画的なご利用を検討してください。

その他の融資方法のメリット・デメリットについては、以下をご参考ください。

  • 公的金融機関での借入れのメリット

    日本政策金融公庫、信用金庫、地方自治体などの公的な機関の融資は、カードローンなどと比べて借入限度額が大きいメリットがあります。そのため、出来るだけ大きな借入れを検討したい場合には、公的金融機関のご利用を検討すると良いでしょう。
  • 公的金融機関での借入れのデメリット

    公的金融機関は、借入れをする際のお申込みから審査を受け、融資に至るまでにかかる時間が長いデメリットがあります。スピーディなご融資を検討したい場合には、カードローンなどの民間の金融機関をご利用いただく方が良いと言えます。
  • 法人カードのメリット

    事業にかかる経費の支払いのタイミングを一時的に遅らせたい場合には、法人カードを利用するのもおすすめです。法人カードとは、個人事業主などの事業者に対して発行されるクレジットカードのことを意味します。

    経費の可視化、経理システムへの取り込みの簡易化などができる上に、支払い時期を2ヶ月後などに設定でき、手数料なしで借入れできる枠もあります。また、利用限度額が個人名義のクレジットカードと比べると高めに設定されるメリットもございます。

  • 法人カードのデメリット

    法人カードは、個人名義のカードと比べると利用限度額が高めです。そのため、返済計画をしっかりと立てずに借入れを続けると、返済が滞ってしまう可能性があるので注意が必要です。

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個人事業主・自営業でお金を借りる場合に、気をつけるべきことはありますか?

ビジネスローンは利用できる限度額が高めであるため、返済が滞らないよう注意が必要です。

個人用の融資として利用できるカードローンは、生活費に使うことが想定されているため、借入れの限度額は低めに設定されています。さらに、貸金業者からの借入の場合に限り、総量規制があり、年収の3分の1以内しか借入れはできないので、その分、借りすぎるリスクは避けることができます(※銀行カードローンは総量規制がないのですが、自主規制的に収入に対する借入上限を設定しているケースがあります)。

一方、ビジネスローンは年収の3分の1以上でも、返済能力があると判断されれば借入れすることが可能です。また、事業での利用を想定しているため、限度額も高めに設定されています。

このような仕組みであるため、万が一、ご自身の返済能力を過信してしまった場合、借入れの金額がかさんで、返済に滞りが出る危険性があります。ビジネスローンでの借入れを検討する場合には、計画的なご利用が必要である点を、必ず忘れないでください。

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まとめ

今回は、個人事業主の方が事業資金の融資を受けるための具体的な方法や、銀行融資・カードローンなど、金融機関の融資を利用する際のメリット・デメリットなどを詳しく解説してまいりました。個人事業主でも、様々な融資を検討できることをお分かりいただけたのではないでしょうか。借入れを検討する場合には、返済が滞らないように、計画的なご利用を心がけてください。
なお、ベルーナノーティスは、WEBで今すぐにお申込みを行うことが可能で、最短で即日審査・24時間以内でのカード発行が可能です(※お申込み状況によりお時間を頂く場合がございます)。
個人事業主・自営業・フリーランスの方で、早い段階でのお借入れが必要な方は、この機会にご利用をご検討ください。

監修:野間 正司

賃金業務取扱主任者 3級FP技能士

カードローン、キャッシング、消費者金融の貸金業に従事して19年目。顧客応対、審査業務は10年以上の経験があり、多いときには月間約2,000件以上の最終与信決裁に携わり、顧客の様々な資金ニーズや生活を目の当たりにしてきた。顧客の返済に関するカウンセリング業務や法的手続きの相談業務、苦情相談窓口業務、コンプライアンス担当まで貸金業に関わる幅広い経験を持つ。2児のパパ。趣味はロードバイク、波乗り、トレッキング。

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