80歳でもカードローンは利用できる？高齢者がお金を借りる方法も紹介

・60歳以上でも利用できるカードローンはある

内閣府の調査によれば、2019年10月1日現在、総人口が1億2,617万人のうち65歳以上の人口は3,589万人となっており、総人口に対する高齢化率は28.4%にもなっています。
そのため、高齢化社会に伴って60歳、70歳、80歳といった60歳以上のシニア世代が受けられるカードローンの融資が増加傾向にあります。
ただし、年齢制限なしのローンは原則存在しません。
「年齢制限なし」とうたっているカードローンは貸金業法を無視している闇金業者である可能性が高いので絶対に利用しないようにしましょう。

・70歳、80歳を超えると数は少なくなるが利用できる可能性はある

銀行系カードローンの年齢制限の上限は65歳以下〜満69歳以下とされていることが多いです。
消費者金融系カードローンであれば、70〜80代以上の高齢者でも利用できるカードローンは数が少ないですが存在します。
ベルーナノーティスのカードローンであれば80歳までの方がご利用可能であるため、年齢制限が気になる高齢者の方でも安心してご利用いただくことができます。
※安定した収入がある方が対象です。

・高齢者のローン利用が難しい理由

カードローンは貸金業法に則ってサービス提供を行なっています。
貸金業法の第十三条には「貸金業者は、貸付けの契約を締結しようとする場合には、顧客等の収入又は収益その他の資力、信用、借入れの状況、返済計画その他の返済能力に関する事項を調査しなければならない」といった記載があります。
この内容を要約すると「返済能力の有無を確認することが必要である」旨を意味しています。
金融機関は、返済が最後まで無事に行われるかが重要なポイントとなります。
つまり、返済してもらえないリスクが高い場合はローンの利用を許容することができないのです。
高齢者の方は仕事をすでに退職しているケースが多く、返済能力が高くない場合があります。
そのため、すべてのカードローン会社で高齢者のローン利用を制限する年齢制限を設けている実態があります。

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・メリット

• - 使用用途に制限がない

  医療ローン・住宅ローン・マイカーローンなどの目的別ローンの場合は、利用使途が制限されます。
  一方、高齢者向け消費者金融カードローンは、使用用途について特に制限がなく、借入れ金額の上限の範囲内であれば何度でも利用が可能です。
  そのため、生活費の補填・急な医療費・介護福祉代金・冠婚葬祭などに幅広く利用でき、返済状況に問題がなければ追加融資も気軽に受けることができるメリットがあります。

• - 担保不要・保証人不要で子どもに迷惑をかけない

  高齢者向け消費者金融カードローンでは、担保不要・保証人不要となるケースが多いです。
  そのため、子どもをはじめとする親族に保証人になってもらったり、自宅を担保にしたりするリスクがかからないメリットがあります。
  高齢者が単独でも利用検討しやすいのは大きな利点であると言えるでしょう。

• - 本人確認書類は免許でなくてもいいので、返納後でも利用可能

  カードローンの本人確認書類は免許証に指定されているわけではありません。
  運転免許証はあくまでも本人確認書類のひとつに過ぎず、持っていなくともそれ以外の本人確認書類を持っていれば問題なく審査を受けることができます。
  高齢者の方の場合、運転免許証の自主返納の時期が70歳前後となりますが、免許を返納した後でもカードローンを利用することは可能です。

・デメリット

• - 年金収入だけでは利用が厳しい場合もある

  消費者金融系のカードローンでは、年金収入だけでは審査が通らない場合があるため、アルバイト・パートなどによる副収入が求められるケースもあります。
  ただし、年金収入＝安定した収入と認められるカードローンも存在しますので、収入源が年金収入のみの方は、そのようなカードローンを探してみてください。

• - 借入れ金額が少ない可能性がある

  高齢者向け消費者金融カードローンは高齢者を対象にしているため、借入れできる金額の上限が低く設定されることがあります。
  借入れ金額の上限はカードローン会社によって異なりますが、限度額の上限は100万円〜200万円程度のところが多いです。

• - 相続人が負債を引き継ぐ可能性がある

  万が一、カードローンを利用していた高齢者本人が返済途中に死亡した場合、相続人が負債を引き継がねばならない可能性がある点は留意すべきでしょう。
  ただし、相続人は相続放棄や限定承認を選ぶことができるため、事前に相続人との意思疎通を行って対策を考えておけば問題ありません。

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・銀行や信用金庫などの金融機関が高齢者向けにローンを提供していることがある

銀行や信用金庫などの金融機関が、高齢者向けローンとしてシニアローン・シニアライフローンを提供している場合があります。
ただし、必ずしも「シニアローン」「シニアライフローン」といった名称ではないケースがあるので、その点は注意しましょう。

・金利がやや低い傾向にある

銀行や信用金庫などの金融機関が用意するシニアローン・シニアライフローンは、通常の消費者金融系カードローンに比べて金利が低く設定されているケースが多いため、なるべく金利を抑えたい高齢者の方にはおすすめです。

・審査が比較的厳しい場合がある

銀行や信用金庫などの金融機関が用意するシニア向けローンは、通常の消費者金融が提供する高齢者向けカードローンなどに比べると、審査が比較的厳しい場合があります。
銀行・信用金庫は基本的に審査基準を厳し目に設けているケースが多いので、融資を受ける際に審査に通るか不安が残る方は消費者金融が提供する高齢者向けカードローンの利用を検討した方が良いでしょう。

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・質屋

質屋では、担保となる品物を預けてお金を借りることができます。
ブランド品や貴金属などの品物さえ持っていけば、時間を要する手続きや審査などは必要なく、誰でも審査不要で融資を受けることが可能です。
また、質屋で借りたお金を返済できなくても、すでに担保を預けているのでそれが返済の肩代わりになり、その後に取り立てを行われる心配もありません。
預けた担保となるモノ以外にリスクが少ないので、ブランド品や貴金属などを所持している高齢者の方にはおすすめの借入れ方法であるといえます。

・リバースモーゲージ

リバースモーゲージとは高齢者向けローンの一種ですが、一般的なローンとは異なります。
申込み者が高齢でも利用でき、高齢者向けの金融商品であるため60歳以上などの年齢下限が設定されている点も特徴です。
住んでいる戸建ての自宅などの不動産を担保にして、最初にまとまった金額の融資を受け、借入れを行なった後も住み続けることができます。
リバースモーゲージでは契約者の死後に不動産を売却した資金でローンの元本を一括返済するため、毎月の返済は金利のみとなります。
ただし、子どもや孫に自宅の不動産相続を予定している場合は利用できません。
その他、リバースモーゲージで得たお金は生活資金として活用することに利用使途を制限しているケースがあり、事業資金や投資目的の利用などには利用できない場合があります。
また、リバースモーゲージはマンションについては対象外となるケースも見られます。

・生活福祉資金貸付制度

高齢者をはじめ、低所得者、障害者などを対象に、都道府県の社会福祉協議会が資金の貸付けと必要な相談や支援を行う制度です。
生活費などに利用するための一時的な資金の貸付を行う総合支援資金が設けられており、生活の立て直しを包括的にサポートしてくれますので、65歳以上の高齢者が属する高齢者世帯に該当する場合は利用検討してみてください。

・生命保険契約者貸付

生命保険に入っている高齢者の方は、生命保険契約者貸付を利用することができる場合があります。
これは、生命保険の解約返戻金を担保にする契約者貸付制度のことで、保険期間中に一時的に資金が必要となった場合に解約返戻金の範囲内で契約者本人に貸付が行われます。
利用可能金額については保険の種類、経過年数、契約状態などによって異なります。

・生活保護

生活保護は最低限度の生活を送ることができず、生活に困窮している人のために用意された資金調達の最終的な手段として用意されています。
利用し得るすべての資産を生活費に充てた上で、それでも生活資金が足りず、どこからもお金を借りられない場合は生活保護も検討する必要があるでしょう。

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・利用条件をしっかりと確認する

高齢者の場合、年齢制限をはじめとする利用条件が設けられているため、それらの条件に合っているかを事前確認することが重要です。
収入源が年金収入のみの方は、年金が安定した収入として認められるのかどうかもカードローン会社の提供する商品の詳細を確認して把握しておきましょう。
万が一、活用しようと思っていたカードローンが自分の利用条件に合っていない場合には、ご自身の利用条件に当てはまる別のカードローンを検討してください。

・高齢者を狙う違法業者に注意

独立行政法人福祉医療機構が実施していた「年金担保貸付制度」は、年金を担保にして借入れを行うことができる唯一の制度でしたが2022年3月末で申込みが終了しています。
この制度以降の年金を担保とする貸付は例外なく全て違法となるため、違法な闇金業者からの勧誘には十分に気をつける必要があるでしょう。
もしも「年金を担保にして借入れ可能」といった謳い文句を見つけたとしても絶対に利用しないようにしましょう。
誤って闇金業者から借入れを受けてしまうと、法外な金利を要求され、激しい取り立てにあい、犯罪に巻き込まれるなどのリスクがあります。

・借入れありきで生計を立てない

高齢者がカードローンを継続して利用している場合、年齢上限を超えるとそれ以上の追加借入れができなくなり、返済のみを行っていくことになります。
また、年金収入は年６回、２ヶ月に１回のペースで支払われますが、カードローンの返済サイクルは毎月訪れます。
そのため、借入れありきで生計を立てていると、追加の借入れが不可能になった場合に返済ができないといった事態に陥り、困窮する事になってしまいます。
そのような事態に陥らないためにも、高齢者がカードローンを利用する場合にはしっかりとした返済計画を立てることが重要です。

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